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東日本大震災から14年を迎え、2019年から毎年実施している福島第一原発廃炉作業見学会を9月
29日(月)に実施をし、会員生協、役職員、組合員の23名が参加されました。
今回は、東日本大震災・原子力災害伝承館も行程に加え、地震・津波、また福島第一原発水素爆発発生後の双葉町の状況が展示されている資料館見学、被災者の証言映像などを視聴しました。
その後、バスで東京電力廃炉資料館に移動して福島第一廃炉推進カンパニーの職員の方から見学の諸注意を聞いた後、廃炉作業と福島復興の進捗動画を視聴し専用バスで福島第一原発へ移動しました。廃炉作業をすすめる1号〜4号機の原子炉建屋から約100メートルの見学用丘から作業状況の説明を受けました。空間線量は風向きで変動しますが福島第一原発構内入口からは高くなり30〜60μSv/hまで引き上がります。長時間滞在はできず30分程度の説明・見学の時間でした。
昨年の見学会より、国道沿いに積まれていた汚染土は中間貯蔵施設に移されて、除染作業がすすんで帰還困難区域解除が広がっていました。空間線量も下がり、新たに建物や家が建てられ変化がすすんでいますが、いまだ約16万人以上の人たちが避難生活を送っており、自分の生まれ育った福島に戻り、仕事と生活が出来るようになるまでには多くの時間がかかりそうです。安全の確保、安心の醸成に向けて国民の理解が深まるよう情報提供や広報のあり方について、国と東京電力には最大限の努力が求められています。
隣県にくらし、東海第二原発を持つ私たちは、福島の出来事や福島の人たちの想いを忘れることなく寄り添い続け、日本の進むべきエネルギー政策について考えていけたらと思います。

【参加者の感想(抜粋)】
○「東京電力福島第一原発廃炉作業を自分の目で見て感じることができて良かった。職員のお話が聞けてよかった。また、伝承館は、自分を見つめなおす機会となりました。普段の生活を大切にしていきたい」
○「テレビや報道の中でしか見たことのなかった福島第一原発の1号〜4号機を間近で見られてよかった。廃炉には気が遠くなる時間を要すると思った」
○「伝承館は、個人的に又来てみたいと思いました。廃炉資料館、廃炉現場を含め、やはり実際に見るこ 
 とが勉強になると改めて感じた」
〇「使用済み燃料の取り出しや、現状を詳しく知ることが出来、廃炉までには長い年月を要することを実感した。汚染水対策について、地下水のくみ上げや地中を凍らせるなど幾重にも対策を取っていることを初めて知ることができて安心した」
○「廃炉を目の前で見て、災害の痕跡が10年以上経っても少ししか作業が進んでいないことを実感した。電気は必要だけど、原発は・・今日、参加して知ることができて良かった」
○「今後人口減少をしていく日本において、組織力の重要さを、東電の廃炉を通して感じた」

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