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12月19日(木)、賀川豊彦記念松沢資料館を伺い研修会を実施しました。会員から12名が参加をして、2025年国際協同組合年を迎えるにあたり、協同組合の原点の理解を深め、賀川豊彦が生涯をかけてどういう社会を作ろうとしてきたのかを、協同組合の思想と実践と理論を、歴史を通しながら刈谷様から講義をいただきました。
70分の講義のあと、館内を展示物の説明を聞きながら見学をしました。賀川豊彦は資本・共産主義に代わり協同組合による社会体制(人格と友愛による利潤追求ではなく互助の生活向上)をめざし、協同組合の中心思想を7つの標語とし活動をしてきました。〇利益共楽(利益を分かち合う)、〇人格経済(人中心の経済)、〇資本協同(皆が出資し、生活を豊かにする資本として活かす)、〇非摂取(非格差社会の実現)、〇権力分散(人権の保障)、〇超政党(特定政党に偏しない)、〇教育中心(生活者としての意識・知識の向上)。日本の協同組合運動全体に影響を与え、各地の多くの運動や実践、協同組合組織の誕生にかかわり、現在もその意思と精神は各協同組合に引き継がれています。
組織は違えども各協同組合が目指したい社会は同じであり、SDGs「誰ひとり取り残さない」17目標の実現には、それぞれの協同組合が相互理解を深め、共愛互助精神による地域に根差した運動や事業をできることから一緒にアクションを起こしていくことの大切さを再認識できた学びの機会となりました。

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