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5/17に茨城県生協連主催で福島第一原発の廃炉作業見学に行ってきました。県内の生協の皆さま中心に29名の参加でした。この見学は、構内の大半で防護服を着用しないで作業できるまで放射線量が下がってきたことを受け、福島県生協連の協力で、実施したものです。バスの中では、福島県生協連の佐藤専務より「東日本・津波・原発事故大震災から8年」ということで、いまの避難の状況、帰還の問題、避難解除区域の高齢化率、震災関連死、避難指示解除を巡る問題、事故現場のいまとこれからなどなど、いまの福島の現状について詳細な報告を受けました。
富岡町にオープンしたばかりの東京電力「廃炉資料館」で、簡単なビデオを見て、廃炉作業の進捗状況や見学コースの説明を受けました。その後、身分証明書を提示し、移動用バスに乗り換え、福島第一原子力発電所に向かいました。帰宅困難区域では、入り口にバリケードが築かれ、住宅や商店、工場がそのまま放置されています。
第一原発の会議室で身分証明書が返され、スマホなど荷物を置いて食事。再びバス移動。金属探知機ゲートを一人ひとりくぐり、放射線測定器をつけて構内移動専用バスに乗り込みました。
原子炉1〜4号機、凍土遮水壁設備、汚染水タンクなど車内から説明を受け、およそ60分の廃炉作業現場を見学。1、3号機の水素爆発によるむき出しの鉄骨はそのままの状態でした。汚染水貯蔵タンクは増え続けています。「デブリ」の調査は始まったばかり。
原発の事故は、他の事故とは比較にならない「異質の事故」であることをあらためて実感しました。
最後に、放射能の被ばく量のチェックをし、0.1マイクロシーベルト以下。この値は、歯医者でのレントゲン1回の被ばく量でした。
集合写真(この写真は後日おくられてきます)のあと、会議室で質疑応答。圧力容器の材質は?汚染水にはトリチウム以外になにが入っているの?いまの最大のリスクは?私たちに期待することは?など、質問が出されました。
福島の今が、茨城の今になることを想像していきたいものです。

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