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ノルウェーのノーベル委員会は、2017年のノーベル平和賞を「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に与えることを発表しました。受賞理由、ICANの概要や取り組みなどを紹介します。

○受賞理由
  ノーベル平和委員会は、受賞理由として、「核兵器の使用がもたらす破滅的な人道面での結末を人々に気づかせ、核兵器禁止条約採択までに努力を重ねてきたこと」をあげています。
またICANの受賞にあたり、ノーベル委員会は下記4点コメントしています。
・核兵器保有国以外に核兵器の保有を目指す国が増え、核兵器使用の危険はかつてなく高まっている。
・核兵器のない世界の実現に向けて、核保有国に真剣な軍縮協議の開始を求める。
・核兵器廃絶へ新たな気運を作ったことに敬意を表する。
・今年のノーベル賞受賞は、核軍縮に取り組む全ての人々に捧げるものである。

○そもそもICANって?
  正式名称は、「核兵器廃絶国際キャンペーン」
(International Campaign to Abolish Nuclear weapons)で、国際NGO団体です。略称は、英語名の頭文字をとった「ICAN」です。
  2005年に開催されたNPT再検討会議が目立った成果を挙げられなかったことを受け、2007年に核戦争防止国際医師会議(1985年にノーベル平和賞受賞)が母体となり、発足しました。現在は、101カ国に468の賛同団体を持っています。日本からは5団体(※)が賛同しています。
ICANは、賛同する10団体(国際運営団体)から選出された国際運営委員を中心に活動しています。日本からは、「国際交流NGOピースボート」共同代表の川崎哲さんが委員として参加しています。
  ICANは、核兵器廃絶のために、有志国政府と連携して国際会議へのNGOの参加を促す活動を行うほか、核兵器禁止条約を求める国際世論を高めるために、メディアやネットを使って様々な取り組みを実施しています。
また、国連総会や軍縮会議などで各国の代表や担当者へのロビー活動を通じて核兵器廃絶を促してきました。

 

※日本からICANへ参加の5団体
  認定NPOヒューマン・ライツ・ナウ、核戦争防止国際医師会議日本支部、
国際交流NGOピースボート、反核医師の会、Project Now
○被爆者・被曝者とICANについて
  ICANの活動で大きな役割を果たしているのは、ヒロシマ・ナガサキの被爆者、核実験などの被曝者(※)です。
ICANは、被爆・被曝証言を世界に広める活動を行うなど、様々な活動を行っています。
  特にヒロシマ・ナガサキの被爆者とは、国際会議など様々な場面で被爆証言を行ってもらうなど、核兵器廃絶に向けて一緒になって活動しています。

※一般的に、「被爆」は原爆による直接的な被害を、「被曝」は放射線に晒されたことを指します。

○生協とICANについて
核兵器廃絶に向けて活動している日本国内のNGO・市民の組織に「核兵器廃絶国際NGO連絡会」があります(日本生協連も参加)。川崎さんは連絡会の共同世話人も務め、連絡会メンバーにICANの取り組みを報告しています。
2017年2月28日に開催した日本生協連「2017ピースアクションキックオフ集会」では、川崎さんに核兵器の直近の情勢について講演していただきました。また、会員生協でも講演されています。
ヒバクシャ国際署名の取り組みでは、推進連絡会の事務局にピースボートも参加し、日本生協連や日本被団協、日本原水協などと一緒に核兵器廃絶に向けて一緒に活動しています。


 


 

 

 

 

 

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