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日立市大みか町の茨城キリスト教学園には、大学・高等学校・中学校が同じキャンパスで学んでいます。生協は、学内で店舗(売店)、食堂を運営して、日常的に学生・生徒の学園生活を支援しています。
震災当日の3月11日は、大学は、春季休業中で、登校する大学生は少ない時期でした。中学校・高等学校は、第3学期の途中で、約300人の生徒が学園キャンパス内で授業中でした。これに大学生や教職員を加えると約500人前後がキャンパスにいるという状況でした。震災発生後、バス・鉄道の公共交通手段が止まり、ほとんどの人が帰宅困難状態に陥りました。こうした中、茨城キリスト教学園より、生協に緊急支援物資提供の要請がありました。生協では、要請に応え、午後3時30分頃から、日が暮れる5時30分頃までの間に、生協店舗の商品、特にペットボトル飲料と加工食品を500人相当分、緊急物資として準備し提供しました。ペット飲料は一人2本と計算し1,000本相当、加工食品はお菓子類を中心に500個相当を提供しました。金額にして19万円相当を提供しました。
また、茨城キリスト協学園のある日立市大みか地区は、断水状態が続いていたため、3月18日には、学園の協力も得て、キャンパス正門付近で周辺地域の市民の皆さんに、お昼前後の時間に、水・お茶やお菓子類加工食品等の出張販売も行ないました。地域の皆さんも時間を追うごとに利用が増え、約2時間の販売にもかかわらず約12万円の利用をいただきました。この取り組みのようすは、4月5日のIBS茨城放送で、学園の飯島健志学生部長が電話インタビューで出演し、「大学生協ががんばってくれた」と紹介していただきました。
その後約1週間、大学生協の物流が動いていたことが幸いし、物流倉庫センターのある埼玉県所沢市より水・お茶・加工食品を許す限り優先的に出庫してもらい、震災翌日以降も学園関係者に対応出来るよう店舗の営業に努力しました。
震災直後の取り組みを通じて感じたことは、非常事態が発生しても学園滞在者が数日間は耐えられる飲料・食料品を生協店舗でストックしておくことが必要だということ、また震災が発生しても慌てず落ち着いて行動することです。残された課題としては、正規の専従職員が一人しかいない小さな生協ですので、責任者が出張等で外出している状況の時にどうするかということです。今回は幸いにも、私が学園内に滞在していたので事はスムーズに運んだのですが、不在の場合に非常事態が発生したらどうすればいいのか、ということを生協内部で決めておくことが大切だと感じています。

(報告:茨城キリスト教学園生協 専務理事 海野英顕)

 

 

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